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教職受講者と初任者向け。高校教員の仕事の1つ、校務分掌について。

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教員の仕事は授業だけじゃない!

入試業務が超多忙です。が、ミスると新聞なので慎重にやらざるを得ません。緊張が続く1週間です。

この記事では、授業の次の次くらいに大切な教員の仕事、いわゆる「校務分掌」について書こうと思います。

教員の仕事にもいろいろあって、1人の教員が、

  1. 教科担当(授業) →自分の場合は情報科
  2. クラス担任 →自分は2年生の担任
  3. 校務分掌 →教務部のコンピュータ担当
  4. 部活動 →軽音部と演劇部

をそれぞれ担当しています。
この校務分掌、要は、学校を運営していくための業務を分担しましょう、という事です。学校の仕事にも様々なものがあり、それぞれの学校によって名前や必要となる分掌が違います。ある業務について、A校では教務部担当、B校では進路部担当など、学校によってもまちまちです。
今回は、自分の勤務校の校務分掌について書こうと思います。

教務部

まずは教務部。ここは授業や成績に関する業務を担当します。恐らく全ての高校にあるはずです。学校の運営に大きく関わります。
主な仕事として、

  • 年間や月間の授業計画や行事予定を立てる
  • 生徒名簿や出席簿の作成
  • 4月からの授業時間割の作成。←これが超大変
  • 定期テストの試験監督割り振りや、テスト返却の時間割を組む
  • 成績表の作成、印刷、など。
  • 指導要録の作成

事務仕事が多いですね。ここが機能しないと学校自体が回りません。チャイムが鳴らなかったり、印刷用紙が無くなったり。
うまく動いて当たり前、動かないと怒られる、そんな仕事です。

進路部

ここも無い学校はありません。読んで字のごとく、生徒の進路活動に関わる分掌です。
主な仕事として、

  • 進路行事の企画、立案、実行。外部講師を呼んで講演会とか。
  • 新規就職先、進学先の開拓。指定校推薦の維持、管理
  • 生徒の就職、進学に関する質問の対応。
  • 進学のための補習などの調整
  • 進学のためのお金。奨学金関係。個人的に、奨学金はあまり貸さない方が良いと思っている

進路資料室を拠点に、就職、進学に関する業務を行います。専門学校や大学関係者、就職先の採用担当者など、学校外の人と一番多く接触する部署かも。

生徒指導部

ここも必ずあります。ここまでの3部門のトップは結構偉い人です。管理職の次くらいに重要なポジションです。
各学年主任とこの分掌トップの3人、あとは校長教頭の管理職が学校としての意思決定を行います。

主な仕事として、

  • 生徒の生活面での指導をする。朝の立ち番したり。
  • 生徒がケンカした、物を壊した、外部からの通報があった、などの際に生徒から事情を聞く担当。
  • タバコ吸った、酒飲んだ、などの案件も処理する。特別指導、謹慎〜日、などもこの分掌が会議を持って職員会議に提案する。
  • 体育の教員とか、怖い人が担当することが多い。本校では超忙しい部署の1つ。

生徒指導案件があまり出ない、生徒が落ち着いている学校ではあまり仕事が無い、らしい。

生徒会

ここは独立していたり、生徒指導部の下部組織だったり、学校によっていろいろ異なります。
生徒会担当です。部活動の予算とかはここが折衝して決めます。生徒会選挙もここです。実際の生徒会の運営は生徒が行い…ません。やっぱり教員があれこれ指示してやっています。本来であれば文化祭や体育祭も生徒会の生徒が音頭を取ってやるべきなのでしょうが、現状では教員が全て決めて、全て作ってやっています。そういう学校も多いんじゃないかな。

保健部

新入生の検診とか、大掃除とか、学校の衛生管理に関する仕事を担当。養護教諭は大抵ここに入る。
大掃除やワックスがけの音頭を取ったり、各クラスの掃除分担箇所を管理したり。避難訓練とかもここが担当です。

渉外部

PTA担当です。PTA総会とか、保護者懇親会とか、PTAの役員さんとの連絡担当です。
PTAとは「Parent Teacher Association」の略であり、教員もPTA会費を払っている。何に使われているかはわからないけれども。
本当はもっと教員側も保護者組織と協力していろいろ行うべきだとは思うのだが…なかなか難しいですね。

新しい学校に行った場合、どの分掌に入るべきか

それはもう、教務部の1択です。ここで1年間仕事をすれば、その学校の事がだいたいわかります。1年目は教務部に所属して、2年目から自分の行きたい分掌に希望を出してみると良いと思います。
コンピュータできる人は、だいたいそれ関連の仕事を任されます。指導要録はそこでの成果を公表した物です。

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